越後屋

3月24日の22:00、仕事帰りにブックオフへ。
掘り出し物があるといいな♪
小説のコーナーを『あ』の作家から眺めていくと、僕の好きな伊坂幸太郎は既読のものしかなく、そのまま『え』にたどり着いた僕の目に『女王様ゲーム』というタイトルが飛び込んできました。
引き寄せる運を持っている?
何時もそんなことばかり考えているので、必然的に目に入るのでしょうけども(笑)
とにかく偶然に、僕たちは出会ってしまいました♪
あらすじを読むと・・・こっ、これは!?
人里離れた館に、ある日突然七人の女王様が誘拐され集められた。館の主は、七人にゲームの開始を宣言する。 それはお互いを調教し、Mの誓いを立てさせるルール無用のデス・マッチ。勝者には巨万の富が与えられ、敗者は屈辱的な仕打ちを受けるゲームであった。 縄、鞭、快楽責めに窒息責め!女同士の容赦のない責めに、女王様たちは被虐の悦びに目覚めていく。そして、最後の一人が残った時、このゲームに隠された真の目的があきらかになり―?!
最強の女王様決定戦!バトルロワイヤルやないですかい!!
即購入!即読破いたしました。
発行は1年前の2月で、越後屋という作家さんも、出版社も無双舎と初見です。
検索すると、1955年生まれの大阪府在住、幻冬舎アウトロー大賞特別賞を受賞してデビューの経歴。
おおっ!大阪のひとやないですか♪
いやー内容も面白いし、ネタとしても十分でした♪
かの日本資本主義の父といわれる、澁澤榮一は『右手に算盤、左手に論語』の格言を残されました。
僕などは、『右手にチンチン、左手にエロ本』が関の山・・・。
もしくは発展形として、『床にエロ本、右手にチンチン、左手にティッシュ』ですわ(>_<)
で、本の感想ですが面白かった!
楽しみ方として、7人の女王様を実在の方々に置きかえて読めば最高にイイ!
それぞれ、モチーフにした方がいるような絶妙のキャラ設定です。
その7人が、女王のプライドをかけ戦うのです。
チョッと前ですが、本物の虫バトルDVDが売れてました。
ヘラクレスやオオクワなどを闘わせる、夢と希望に満ち溢れた企画。
まさにこのワクワク感!
小説とはいえ妙にリアル感がありまして、超展開にもかかわらず、女王様達は監禁されているので、経営するお店の心配をします(笑)
調教バトルもしっかりしていて、落ちの理屈も素晴らしい。
ただ、落ちにもう少し厚み(ページ数)があれば、もっと皮肉が効いていたのにと残念。
落ちまで解説したいが、本当に良かったので我慢(笑)
お勧めの1冊となります!
特に心に響いた一文がこちら。
ハードなだけが売りの若手女王様が、M女上がりの女王様を馬鹿にし、逆襲されてしまうシーンでの重鎮女王さまの一言。
「Mが本気で怒ったら怖いだろ?私たちは猛獣使いと一緒。猛獣が本気で襲い掛かってきたら死ぬしかない。勝てないと思わせながら、本気で怒らせないように細心の注意が必要のなさ」
と、たしなめるのです。
こういう分かっている人が書く表現、最強の7人とはいえ業界における女王様のヒエラルキーと心理戦、調教手法がジャンケンのように作用するバトルは秀逸!
そして最後の勝者と、主催者の目的、そして落ちの皮肉。
パーフェクト!
お近くのM女性には貸してあげようと思いますので、SS図書館にある厳選お宝SM小説を借りたい方はメールください♪
貸し出しの対価は・・・(^_^)
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